しんご

音を消して好きな音楽を聴きながらテレビを観ることが多い。
それに加えて漫画を読んだり、パソコンをいじったりすることも多い。
ましてや、それに加えて何かを食ったり、寝たり、考え事をしたりすることも多い。

聖徳太子は十人の話をいっぺんに聞くことが出来たという。
そんなことはぼくには出来ないけど、もしかしたら十個のことをいっぺんにすることはひょっとしたら出来るんじゃないか…。

うーん、無理だ。
聖徳太子にはやっぱりかなわないなぁ。

などといった妄想が繰り広げられるのも大抵そんなときだ。

まぁそんなことは置いておいて、とにかく音を消してテレビを観ることが多いのだ。

こんな音を消してテレビを観る歴1万と2年3ヶ月の僕が最近発見したことがある。
それはフィギュアスケートを音を消して観ながら好きな曲を聴くこと。

これを読んでいるあなたが実践してみれば、びっくりすることだろう。
まるで選手たちが、自分が聴いている曲のタイミングに合わせて踊ってくれているように見えることに。

どこかのテレビのCMでコマ割が倍になったみたいなのがあるけど(矢沢栄吉が出てるやつかな)、どうやらテレビの映像はそのコマ割されたものが連なって出来ているらしい。

それを再度自分の都合の良いようにコマ割を直すことでそのような現象が起こるのだろう。


昨日仕事を終えてうちに帰ったら、五輪の再放送で浅田真央が滑るところだった。
あわてて曲をセットする僕。
曲は先日発売されたばかりのクレイジーケンバンド「鶴」の5曲目、せぷてんばぁ。
本当は次のLoco Loco Sunset Cruiseがよかったんだけど間違えてしまった。
が、今は一分一秒も無駄には出来ない状況。

だってあの浅田選手が僕のために踊ってくれるんだ。
曲がどうとかはいってられないじゃないか。

町を歩いてるときに、もしも僕が大好きなみうらじゅん先生がおられたら、迷わず求めるのはサイン。
しかし、色紙などは日常的に持ち合わせていない。
そんなときは、ちょうどそのときはいていたみうらじゅんのイラストがデザインされているボクサーパンツとか、たまたまバッグの中に入っていたとんまつりジャパンなんかにサインをしてもらうことだろう。
もしくは、腕に書いてもらってその足で彫り師のところにいって、みうらじゅんの名をみうらじゅんでもないくせに体に刻むことだろう。

ちゃんと色紙に書いて欲しいからって、ちょっと色紙買ってきますのでなんては言ってられない状況なのである。
そんなことを言おうものなら、菊人形まつりが終わっちゃうからダメとか入り水鍾乳洞にいかなくちゃなんないからとか言われて、相手にされないことは明らかなのだから。

時間は皆に平等にある。
だからといって、みうらじゅんが僕なんかに割くことが出来る時間なんてないに等しいのだ。

それと同様に浅田選手が僕のために待ってくれることなどないのだ。

そんなこんなでそのままクレイジーケンバンドのせぷてんばぁが流れる中、浅田選手はその演奏に合わせて、見事に踊ってくれた。
そして、次のLoco Loco Sunset Cruiseに入って少したったところ踊り終えた。
僕はその名演(踊りと曲両方)にうっとりしながら、これでノーベル平和賞でもとれないかと考えた。

さて、明日は久しぶりのライブ。
どうしてもワンバスの演奏に合わせてフィギュアスケートをみたい方は映像機器をお持ちでお越しくださいね。
  


2010年02月27日 Posted by ONE STEP BUS at 20:22
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